近年の国内での風疹の再流行を受け,2019年 4 月から40~50代の男性に対象を絞った風疹の追加的対策が開始された.厚生労働省の指針による風疹対策の目標は,早期に先天性風疹症候群の発生をなくすとともに,2020年度までに風疹排除を達成するとされている.本研究では,中核市保健所(船橋市)における風疹対策の現状と課題について,行政データおよび職員へのアンケート調査データ(二次利用)の分析を行った.その結果,船橋市の風疹流行の特徴(2018-19)は,成人が約95%,男性患者は30~40代に多く,女性患者の約 4 倍多いという全国の特徴とほぼ一致していた.また,追加的対策による抗体検査の受検には,「風疹流行の認識」や「先天性風疹症候群の知識や捉え方」,「職場での健康に関する話題の有無」との関連が認められた.今後の対策については,風疹の流行や疾病に関する適切な情報の普及や,職場からの啓発に効果が期待されることが示唆された.