保健医療科学
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論文
長崎県の誤嚥性肺炎の実態把握
小関 弘展 朝永 育砂川 伸也西山 裕太吉田 大佑尾﨑 誠
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2023 年 72 巻 3 号 p. 249-257

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抄録

【目的】長崎県版救急活動記録票(検証票)による大規模データを用いて,長崎県の誤嚥性肺炎の実態を把握すること.

【対象と方法】2005 ~2019 年度に救急搬送された誤嚥性肺炎8,321 件を対象として,発生数・発生率,性別,年齢層別,月別での解析を行い,発生場所,曜日,覚知時刻を分析した.

【結果】長崎県内の救急搬送された誤嚥性肺炎の発生数・発生率は経年的に増加する傾向を示し,特に80歳以上で顕著であった.男女比は11:9で,約3%が病院到着時に心肺停止の状態であった.年齢層では70 歳以上が全体の82.2%を占めていた.月別,曜日別で有意な差は認めなかったが,覚知時間帯は早朝に多い傾向を示した.発生場所は高齢者施設(40.8%)と住宅(39.8%)が多く,病院(医院)は16.5%であった.1週間後,80.9%が入院治療中であり,死亡は6.5%であった.

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© 2023 国立保健医療科学院
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