脳神経外科と漢方
Online ISSN : 2758-1594
Print ISSN : 2189-5562
総説
抑肝散の行動異常に対する基礎的検証
中村 丈洋劉 亜南四宮 あや山本 融田宮 隆
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キーワード: 行動異常, 基礎研究, 抑肝散
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2016 年 2 巻 1 号 p. 18-24

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抄録

抑肝散は2005年以降,認知症の周辺症状であるBPSD(behavioral and psycho­logical symptoms of dementia)に対して臨床で無作為比較対象試験が行われるようになり,これに伴い基礎研究も最近10年程で急激に進展し各病態モデルで解析が進められている。作用としてベンゾジアゼピン系,セロトニン系,グルタミン酸系,視床下部─下垂体─副腎系などへの関与が解明されつつある。本稿では抑肝散の行動異常に対する効果に焦点を置き,作用別そしてモデル別に分類し概説する。

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© 2016 日本脳神経外科漢方医学会
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