脳神経外科と漢方
Online ISSN : 2758-1594
Print ISSN : 2189-5562
症例報告
脳動静脈奇形の定位放射線治療後に生じた嚢胞における柴苓湯の有効例
森 久恵安部倉 友髙橋 淳
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 3 巻 1 号 p. 90-94

詳細
抄録

脳動静脈奇形定位放射線治療後遅発性嚢胞は,fibrinoid necrosisを伴った拡張血管の増生,損傷を受けた血管壁から脳実質への血漿成分漏出・微小出血を伴うといわれる。自然退縮例も散見されるが,症候化した場合には手術を行う。今回,手術困難な部位に発生した嚢胞に対して柴苓湯が著効した1例を経験したので報告する。

著者関連情報
© 2017 日本脳神経外科漢方医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top