看護理工学会誌
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原著
教育プログラム受講後の看護師の嚥下エコーの撮影技術獲得プロセス:喉頭蓋谷と梨状窩の画像評価
池田 真弓三浦 由佳須釜 淳子
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2026 年 13 巻 p. 200-209

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抄録
 【目的】嚥下エコーの客観的臨床能力試験を修了した訪問看護師が撮像した臨床エコー画像から,エコー撮影技術の経時的変化を明らかにすることである.【方法】研究参加者6名が,撮像した喉頭蓋谷,梨状窩のエコー画像のゲイン,深さ,画像描出を評価した.描出は,喉頭蓋谷全体,梨状窩全体,甲状軟骨,頸動脈の描出を評価した.【結果】喉頭蓋谷と梨状窩ともにゲイン,深さは2枚目から全員が適切と評価された.画像描出は,喉頭蓋谷は1枚目から判読可能と評価された.梨状窩の観察において,皮膚表面から筋膜下端までの距離が増すと,ランドマークとなる甲状軟骨の描出が不鮮明となる傾向にあった.【結論】撮影技術の経時的変化から,梨状窩の画像描出技術向上への支援の必要性が示唆された.

 

【キーメッセージ】

1.今回の研究は看護・介護のどのような問題をテーマにしているのか?

 研究を行うきっかけとなったことはどのようなことか?

→ 臨床で勤務するなか,誤嚥性肺炎で入退院を繰り返す患者に非常に多く出会った.

何度も入退院を繰り返すなかで,口から食べることがむずかしくなっていく,そういった様子を目の当たりにし,そこをとなんとか変えていけないかと考えた.そのようななか,誤嚥の要因となる食事中に咽頭に残る食べ物を,エコーでアセスメントする方法が開発され,その技術を学ぶことができるようになった.

2.この研究成果が看護・介護にどのように貢献できるのか?あるいは,将来的に貢献できることは何か?

→ 嚥下エコーの教育プログラムを受けた看護師が,どのように実践でエコー撮影技術を獲得したかを知ることで,訪問看護でのエコー技術の実装に貢献できる.将来的に,訪問看護利用者のなかで専門的ケアニーズが高い誤嚥性肺炎の予防に向け,訪問看護師がエコーを使い,その画像をもとにかかりつけ医との連携によって安全な医療を提供できる.住み慣れた場所で,「食べる楽しみ」のある人生をおくることができる.

3.今後どのような技術が必要になるのか?

→ 訪問看護で行うエコーの撮像および画像評価をオンサイトで支援する技術,教育プログラム修了後に利用できる指南付きシミュレーションモデルが必要になる.

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