看護理工学会誌
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原著
咀嚼時の下顎加速度測定による食物硬度推定の基礎検討
大貝 和裕北村 敬一郎根本 鉄
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2015 年 2 巻 1 号 p. 9-14

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抄録
  食事の際,食物の硬度は2型糖尿病やウエスト径といった代謝状態や,下顎の発達と関係があるという報告がある.そのため,食事の際に食物の硬度を考慮することで,代謝状態の改善や顎の正常な発達に寄与できると考えられている.素材の硬度そのものを測定する方法は報告されているが,実際の食事中に咀嚼する際の食物硬度を簡便に推定する方法は提案されていない.そこで,咀嚼時の食物硬度の推定方法として,下顎の加速度を利用できないかを検討した.本研究では基礎検討として,加速度センサを被験者のオトガイ部に装着した状態で,2種類の硬さの異なる食物をそれぞれ自由咀嚼させた.その際に記録された3軸加速度値を咀嚼サイクルごとに分析した結果,RMSとRMSSDという指標において,硬質なサンプルと軟質なサンプルとの間で有意差が認められた.このことから,咀嚼時の下顎加速度データは咀嚼時の食物硬度の推定に適用しうることが示唆された.
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© 2015 看護理工学会
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