看護理工学会誌
Online ISSN : 2432-6283
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論説
少子高齢化時代における看護理工学の役割
-転倒予防を題材として-
中島 勧
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2016 年 3 巻 1 号 p. 6-12

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抄録
 わが国は2010年頃から人口減少に転じているが,高齢者人口は急速に増加し,政策的誘導もあり在宅医療を受ける高齢者が増加する.これまで医療施設における転倒転落に伴う外傷は,医療安全上の最大の課題であり,その被害を軽減するために全国の医療機関で看護師が日夜奮闘努力してきた.今後は医療機関以外の場所で療養生活を送る高齢者が増加し,高齢者の転倒予防は医療機関のみならず家庭や施設でも必須のものになる.そのため健常者の社会から障壁を除去するバリアフリーの発想から,障害の有無,年齢,性別等にかかわらず多様な人々が利用しやすいよう都市や生活環境をデザインするというユニバーサルデザインの考え方に転換する必要がある.看護師が経験知として蓄積してきた転倒予防対策が,ユニバーサルデザインの過程に活かされるためには,看護理工学の視点が必須である.少子高齢化の時代に生じる社会問題の解決に看護理工学の発展が大いに期待される.
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© 2016 看護理工学会
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