抄録
本研究の目的は高齢者のスキンテア再発を予防するために起因外力に関連するスキンテアの形態的特徴を抽出することである.研究デザインは質的記述的研究で,腕に発生したテア23例の写真と起因外力に関する情報を発見者から半構造化面接で得た.最初にテアの形態的特徴を抽出するために,写真をスケッチして形態的特徴を分類するドラフトを作成した.つぎに,テアの起因外力に関するインタビューから外力サブカテゴリーを抽出した.形態分類ドラフトのカテゴリーとして部位・形・スキンフラップ・紫斑・サイズが含まれた.起因外力に関する情報から起因者(患者・介助者・
装着物)と外力のタイプを示すサブカテゴリー(ぶつける・拭く・引っ張る・爪が食い込む・引っ掻く・擦れる)が抽出された.起因外力サブカテゴリーに対応する形態分類ドラフトを分析すると,テアの起因外力を推定する要素として4つの形態的特徴(紫斑・形・円弧の深さ・サイズ)が特定された.