抄録
はじめに:高齢の糖尿病患者数の増加に伴い,高齢者に適した血糖自己測定(SMBG)の教育やデバイスのニーズは高い.そこで,高齢者がSMBG の手技獲得時の困難さに影響する要因と看護の実態を検討した.方法:SMBG の教育を行う看護師にフォーカス・グループ・インタビューを行い,質的帰納的に分析した.結果・考察:高齢者のSMBG 手技獲得時の困難さに影響する要因は<身体の機能低下や反応>,<新しい技術習得時の適応力の低下>,<教育環境の不備>,<デバイスとのミスマッチング>,であることが明らかとなった.看護師は[手技獲得時の困難さに影響する要因への看護],[手技獲得時の困難さへの看護],[手技獲得時の困難さにより生じるものへの看護]をしていた.困難を繰り返し経験すると,苛立ちや悲嘆,手技獲得の意欲低下など<負の感情>が生じる可能性があり,学習目標の設定,評価に患者の参加を促すことや,自己効力感を高める看護の必要性が示唆された.