抄録
目的:タッチケアの一種であるタクティールマッサージが,入院治療中の女性がん患者の睡眠に及ぼす効果を明らかにする.方法:対象は,入院治療中の女性がん患者11 名(58.5±23.2 歳)であった.タクティールマッサージ30 分間を,行わない未介入日(介入前)と,タクティールマッサージ介入日(介入後)で,アクチグラフによる睡眠・覚醒の定量データ,ピッツバーグ睡眠質問票(PSQI)を,Wilcoxon 符号付き順位検定比較を行った.結果:介入によって,覚醒時間帯の仮眠回数の増加(p<0.05),睡眠時間帯の中途覚醒時間の減少(p<0.05),睡眠効率の上昇(p<0.05)に有意差が認められた.PSQI 総得点は介入によって有意に減少(p<0.05)した.結論:入院治療中の女性がん患者に対するタクティールマッサージは,睡眠の改善をもたらすことがアクチグラフ,PSQI によって示された.