抄録
【目的】転倒予防に使用される離床センサーは,患者に苦痛を与えていたと報告されている.本研究は離床センサーを使用している患者の反応に関する看護師の認識を明らかにすることを目的とした.【方法】全国の一般病院211 施設の看護師を対象に,離床センサーを使用している患者の表情や発言の印象的な場面について自由記述で調査し,計量テキスト分析を行った.【結果】77 病院から調査協力が得られ,有効回答であった498 部を解析し,文書全体の患者の反応に関するおもなテーマとして「離床センサーから逃れようとする行動」「離床センサーの拘束感や苦痛に対する不快感の表出」「自分では呼んでいないのに看護師が訪室することに対する不思議そうな様子」「何度も看護師が訪室することへの申し訳なさの表出」が分類された.【結論】離床センサーが患者に苦痛を与える可能性を看護師の共通認識とする教育や,多職種が連携して転倒予防を行うシステム構築が重要である.