2025 年 32 巻 2 号 p. 40-58
表面錯体モデルのBasic Stern Modelから誘導した近似方程式を用いて核種の収着分配係数を簡易に推定する方法・手順を示した.そして,Cs,I,Puの砂岩に対する分配係数を解析し,JAEA収着データベースの実測値を概略再現可能であること,地球化学反応解析コードMICROQL IIと同等の結果を与えることを確認した.次に,実験条件がほぼ同じでありながら,報告された分配係数の最大と最小に7倍の違いがある事例に対して,簡易式を用いてパラメータの感度解析ならびに不確実性解析を実施した.その結果,表面錯体反応に関する平衡定数の対数値が10%程度変化すると,分配係数に数倍の変動を生み出す可能性があることを示した.