原子力バックエンド研究
Online ISSN : 2186-7135
Print ISSN : 1884-7579
ISSN-L : 1343-4446
技術報告
充填固化体の放射能評価について
酒井 利明舟橋 哲雄渡部 清美小澤 幸利柏木 誠
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1998 年 5 巻 1 号 p. 81-89

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抄録

  原子力発電所から発生する低レベル放射性廃棄物のうち固体状廃棄物は,容器に封入し,固型化処理したうえで,充填固化体として埋設処分することが予定されている.固体状廃棄物に含まれる放射性核種は,均質・均一固化体と同じ特徴を有しており,均質・均一固化体に対して確立された放射能評価方法の充填固化体への適用性については既に見通しを得ているため[1],ここでは,最近のデータを反映した充填固化体の放射能評価方法について紹介する.
  固体状廃棄物は,プラント内の発生系統,汚染形態が異なるので,廃棄物のサンプリング・核種分析を行いスケーリングファクタを設定すると共に,核種分析方法の妥当性について確認した.また,充填固化体の放射能濃度を測定するための非破壊測定装置について,その適用性をシミュレーシヨン等により評価し,実機適用が可能であることを確認した.

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© 1998 一般社団法人日本原子力学会 バックエンド部会
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