抄録
現行の政令濃度上限値を超える低レベル放射性廃棄物(高βγ廃棄物)は核種濃度が高いことから,やや深い地下領域に処分された後においても,廃棄物と人間との直接接触を避ける必要がある.そこで,直接接触が回避され得ることを示すため,管理期間終了後において,地下利用(人間侵入)が計画された際にも処分施設の存在が検知される可能性について,地下利用にともなう事前調査事項をもとに,処分場発見までのプロセスを勘案し,3つの段階に分けて検討した.
検討は現状技術を基本として行ったが,検討の結果,第1段階の「記録(記憶)による検知」,第2段階の「地表からの物理探査による検知」,および第3段階の「施工中管理における検知」のいずれかの段階,または2つ以上の段階の組合せで検知され,処分場に侵入するような地下利用が計画された場合でも,結果として廃棄体との直接接触を回避し得ることが導出された.