原子力バックエンド研究
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Print ISSN : 1884-7579
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研究論文
アルミニウムからのガス発生によるモルタル中の空隙の検討
橋爪 修司松本 潤子馬場 恒孝
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1999 年 6 巻 1 号 p. 101-106

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抄録

  アルミニウムを僅かでも含む固体状廃棄物をモルタルにて固型化する場合,アルミニウムから発生するガスが充填固化体の性能に与える影響を調べ,評価しておくことは重要である. 本研究では種々のモルタルを用いて模擬充填固化体を試作し,固化体中の空隙率を測定した. その結果,アルミニウムと炭素鋼の接触によって固化体中でのガス発生を起因とする空隙率は減少することが認められた. また,鉄とアルミニウム接触条件下において,両金属の表面積比とガス発生による固化体の空隙率との関係はモルタル平衡水中での両金属の表面積比とガス発生量との関係と良く一致した. さらに,モルタルの物性値,アルミニウムからのガス発生量の定量結果等から固化体の空隙率を推定する手法を提案した. その手法によって,数種類のモルタル中でのアルミニウムからのガス発生を起因とする空隙率を推定した. その結果,現在想定されている充填固化体の最も保守的な条件で,しかもアルミニウムが炭素鋼と接触していない条件においても空隙率は1%以下と推定された.

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© 1999 一般社団法人日本原子力学会 バックエンド部会
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