原子力バックエンド研究
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研究論文
玄武岩ガラスの長期溶解速度の推定 : 富士火山地域の例
鹿園 直建瀧野 晶嗣
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2002 年 8 巻 2 号 p. 171-178

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抄録

  富士山起源の黒ぼく土の化学組成,鉱物組成,物理的性質についての研究を行った.主な一次構成物質は,火山ガラスであり,二次鉱物はアロフェン,ハロイサイトである.この風化の順序は,火山ガラス→アロフェン→ハロイサイトである,相対的元素の移動度は, Na,Ca>K>Mg>P>Si>Ti,Fe>Al>Mnである.溶解・沈殿カイネティックス-流動モデルにもとづき,土壌水のシリカ濃度の深さに対する変化を求めた.この計算を行うために,降水量,火山灰,堆積速度,火山ガラスのサイズ,玄武岩ガラスの溶解度,土壌の空隙率,比重のデータ値を与えた.この計算結果と分析値とを比較することで,玄武岩ガラスの溶解速度が10-9.4~10-9.2 (mole Si m-2 s-1) と求められた.この推定値と従来の実験値は一致している.

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© 2002 一般社団法人日本原子力学会 バックエンド部会
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