原子力バックエンド研究
Online ISSN : 2186-7135
Print ISSN : 1884-7579
ISSN-L : 1343-4446
研究論文
使用済燃料輸送貯蔵兼用キャスクの開発
丸岡 邦男甫出 秀大園 勝成久利 修平松岡 寿浩浅田 和雄斎田 富兼坂口 康弘赤松 哲朗名島 憲治太田 英之入野 光博入江 隆之
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2002 年 9 巻 1 号 p. 73-80

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抄録

 輸送貯蔵兼用キャスクとしてより高性能かつ信頼性向上を図ったMSFシリーズキャスクを開発した.特に貯蔵の観点から, 経年劣化が少なく長期間高い信頼性を確保するため, 本キャスク向けに新材料を開発, 採用した.また, 経済性の観点から, 様々な構造上の工夫を行いキャスクへ収納できる燃料集合体数の増加を図った.主な特徴は以下である.
①バスケット
 粉末冶金製法により均質で, 熱処理による強化行わないことで長期劣化の少ないボロン添加アルミニウム合金を採用した.また, BWR向けでは, 角パイプ集合型のバスケットとし構造の簡素化を図った.
②中性子しゃへい材
 中性子しゃへい材に含まれる原料を見直し, 長期耐久性を向上した.
③胴
 底付き一体型鍛造法を開発し, 溶接線を排除することで信頼性向上を図った.また, 内面をバスケットに沿うよう角型とすることでバスケットと胴とのギャップを小さくして除熱性能を向上させた.
 これらは, 実証試験を行い, 健全性を確認している.

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© 2002 社団法人日本原子力学会 バックエンド部会
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