有機茶栽培の拡大を阻害する要因に,除草作業がある.本調査では,20年以上前から先駆的に有機茶栽培を行なう農家を対象として除草方法の実態を調査した.その結果,有機茶農家の除草方法は,徹底的に除草を行なう「徹底管理」だけでなく,できるだけ除草を行なわず大きな雑草だけ除草する「粗放管理」,畝間を広くして草刈り機械で管理をする「機械管理」のように雑草を生やす管理をする農家が見られた.徹底管理の畝間では雑草の被度が小さかったが,畝頭では有害雑草やつる性雑草が多くなるリスクが認められた.粗放管理はススキやコセンダングサ等の大型の雑草が発生するが,雑草の被度は小さかった.機械管理は,ミドリハコベが優占し,有害雑草の被度は小さかった.