日本臨床皮膚科医会雑誌
Online ISSN : 1882-272X
Print ISSN : 1349-7758
ISSN-L : 1349-7758
治療IV 今、どのような治療があるか
胼胝・鶏眼および胼胝様病変に対して何か良い治療法はないでしょうか?
高橋 博之
著者情報
キーワード: 胼胝, 鶏眼, 胼胝様病変, 治療
ジャーナル フリー

2007 年 24 巻 1 号 p. 12-15

詳細
抄録

胼胝・鶏眼はありふれた、しかし治療抵抗性であり根治しがたい皮膚疾患である。その治療に関しては、さまざまな教書をみても患部の除圧と削る事が中心となっているがその成因は複合的要因、すなわち1) 患者個人が有する足 (趾を含む) あるいは下肢の形状や体形、2) 年齢および成長に伴う体形の変化と荷重域の変化、3) 靴を中心とする履物の不適切性 (形や素材)、4) 足の形や履物に起因する歩行姿勢や癖、5) 外傷を含めた基礎疾患 (骨折、糖尿病、リウマチなど) の存在および6) 日常生活上の問題 (仕事の内容、歩行距離、立ち仕事の時間、階段の昇降の頻度など) が挙げられる。又、しばしば尋常性疣贅、紛瘤などいくつかの類似した疾患との鑑別が必要となる事がある。治療としても最も重要な事は原因の除去と言う事につきるが現実的には困難である。外圧の除去/軽減、足底板などによる矯正、メスやグラインダーにより削る事などが主流と思われるが、一方、欧米や豪州などでは胼胝・鶏眼を含む足・下肢疾患の診断および治療の専門家の存在がある。本邦では整形外科や血管外科など他科領域との連携が中心となっている一面、将来そのような足を含む下肢疾患専門家の育成と制度の確立およびシューフィッターなどの周辺領域の充実が重要と思われる。(オンラインのみ掲載)

著者関連情報
© 2007 日本臨床皮膚科医会
前の記事 次の記事
feedback
Top