日本臨床皮膚科医会雑誌
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論文
多発性リンパ節腫脹と肺病変を伴い,陰茎癌が疑われた第2期梅毒の1例
木下 華子村尾 和俊久保 宜明
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キーワード: 第2期梅毒, 陰茎癌, 肺病変
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2024 年 41 巻 5 号 p. 748-752

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抄録
 65歳,男性.心窩部痛の精査をしていたところ,亀頭部の腫瘍,多数のリンパ節腫脹,そして肺の異常陰影を指摘された.これらの病変はFDG-PET/CTで異常集積を示したため,陰茎癌と多発転移巣が疑われた.腫瘍部の生検目的で当科に紹介された.亀頭のほぼ全体に表面がびらんとなる紅色の結節を認めた.病理組織では表皮の肥厚,真皮に密な細胞浸潤があり,浸潤細胞には多数の形質細胞を伴っていた.血液検査ではRPR 706.5 R.U., TPHA 20480倍と上昇しており第2期梅毒と診断した.アモキシシリンの内服を開始したところ,陰茎の結節は徐々に軽快し,リンパ節腫脹・肺の異常陰影も改善した.第2期梅毒において陰茎癌を思わす臨床像を呈することがあること,全身のリンパ節腫脹や肺病変などを生じうること,そしてこれらの病変はFDG-PET/CTで陽性となり得ることを我々皮膚科医は知っておく必要がある.
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© 2024 日本臨床皮膚科医会
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