2025 年 55 巻 3 号 p. 103-107
症例は20 歳時にBecker 型筋ジストロフィー(BMD)の診断をされた男性.33 歳から心不全を繰り返し,拡張型心筋症と診断された.42 歳時に植込み型左室補助人工心臓(LVAD)装着術を施行した.BMD 症例に対するレジスタンストレーニングは筋破壊を引き起こす可能性があり,エンデュランストレーニングのみでは筋力増強は困難である.術後の心臓リハビリテーション(CR)に低強度インターバルトレーニング(LIIT)(20 W の負荷で3 分施行,0 W を1 分間施行を4 セット)を中心に行うことで,Body Mass Index(BMI)や筋力,歩行能力などの改善を得ることができた.その後,心臓移植を受け軽快退院後は社会復帰して補助人工心臓患者の介助も行っている.LVAD を装着したBMD 症例に対してLIIT は日常生活動作(ADL)の低下を防ぐことができ,心臓移植後のADL 改善とQOL 改善に有用であった.