2022 年 2 巻 p. 13-20
【⽬的】鏡視下腱板修復術後患者における臨床成績の予後予測因⼦とカットオフ値を検討することを⽬的とした。【⽅法】評価項⽬は年齢,性別,職業,肩甲下筋修復の有無,上腕⼆頭筋⻑頭腱処置の有無,術中マニュピレーションの有無,術前と術後3 ヵ⽉ROM,術前と術後3 ヵ⽉の運動時痛とした。術後6 ヵ⽉の肩UCLA スコアにて,経過良好・不良群に分類し各評価項⽬を⽐較した。2 群間⽐較で有意差があった項⽬を独⽴変数,肩UCLA スコアを従属変数とした⼆項ロジスティック回帰分析を⾏い,選択された項⽬のカットオフ値を求めた。【結果】上腕⼆頭筋⻑頭腱処置の有無,術前と術後ROM,術後3 ヵ⽉時の運動時痛で差が認められた。⼆項ロジスティック回帰分析の結果,術後3 ヵ⽉時の屈曲ROM が選択され,カットオフ値は112.5° であった。【結論】術後6 ヵ⽉で良好な臨床成績を獲得するためには,術後早期の肩関節ROM が重要であり,カットオフ値は術後リハビリの指標となることが⽰唆された。