運動器理学療法学
Online ISSN : 2436-8075
2 巻
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研究論文(原著)
  • 伊藤 雄, 松本 尚, ⼭⼝ 聖太, ⽯⽥ 知也, 末永 直樹, ⼤泉 尚美
    原稿種別: 研究論⽂(原著)
    2022 年2 巻 p. 1-12
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/03/20
    [早期公開] 公開日: 2022/07/08
    ジャーナル フリー

    【⽬的】鏡視下腱板修復術(以下,ARCR)後に装具固定中に退院することが再断裂率,健側・患側肩関節機能に与える影響を調査すること。【⽅法】ARCR 術後の65 歳以上の⼥性91 名を装着固定中に⾃宅退院した退院群48 名,装具除去まで⼊院を継続した⼊院群43 名に分類し,術前および術後各時期における肩関節可動域,等尺性筋⼒,肩機能スコア,再断裂率を健側,患側共に⽐較検討した。【結果】再断裂率および術後3 ヵ⽉の他動屈曲,外転,2nd 外旋可動域を除いた肩関節可動域において術前,術後各時期で両群間に有意差を認めず,術後6,12 ヵ⽉時の肩・肘関節筋⼒,肩機能スコアにおいて退院群で有意に良好であった。【結論】安全なADL,セルフエクササイズ実施⽅法を指導して装具固定中に退院することは,再断裂,関節可動域制限のリスクを増加することなく,良好な肩関節機能を得ることができる可能性が⽰された。

  • 瀬尾 充弘, 兵頭 惇, ⼟⽥ 直樹, 中井 秀和, 勝⽥ 紘史
    原稿種別: 研究論⽂(原著)
    2022 年2 巻 p. 13-20
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/03/20
    [早期公開] 公開日: 2022/08/27
    ジャーナル フリー

    【⽬的】鏡視下腱板修復術後患者における臨床成績の予後予測因⼦とカットオフ値を検討することを⽬的とした。【⽅法】評価項⽬は年齢,性別,職業,肩甲下筋修復の有無,上腕⼆頭筋⻑頭腱処置の有無,術中マニュピレーションの有無,術前と術後3 ヵ⽉ROM,術前と術後3 ヵ⽉の運動時痛とした。術後6 ヵ⽉の肩UCLA スコアにて,経過良好・不良群に分類し各評価項⽬を⽐較した。2 群間⽐較で有意差があった項⽬を独⽴変数,肩UCLA スコアを従属変数とした⼆項ロジスティック回帰分析を⾏い,選択された項⽬のカットオフ値を求めた。【結果】上腕⼆頭筋⻑頭腱処置の有無,術前と術後ROM,術後3 ヵ⽉時の運動時痛で差が認められた。⼆項ロジスティック回帰分析の結果,術後3 ヵ⽉時の屈曲ROM が選択され,カットオフ値は112.5° であった。【結論】術後6 ヵ⽉で良好な臨床成績を獲得するためには,術後早期の肩関節ROM が重要であり,カットオフ値は術後リハビリの指標となることが⽰唆された。

  • 冨岡 真光, 原⽥ 和宏, ⼭科 俊輔, ⼭崎 倫, 宇治村 信明
    原稿種別: 研究論⽂(原著)
    2022 年2 巻 p. 21-31
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/03/20
    [早期公開] 公開日: 2022/10/08
    ジャーナル フリー

    【⽬的】変形性股関節症(以下,股OA)⼿術療法後患者の歩⾏異常性に関し,観察評価の内容的妥当性を得た上で,三次元動作解析データを⽤いた基準関連妥当性の検証を⽬的とした。【⽅法】歩⾏異常性の項⽬プールを作成し,観察評価に関する評定を三件法とした。内容的妥当性は股OA の有識者4 名から意⾒を得て精査した。基準関連妥当性は三次元動作解析データを外的基準として検討した。【結果】内容的妥当性を得た観察評価項⽬は7 項⽬であった。基準関連妥当性は「項⽬Ⅰ:踵接地時の⾜部の状態(⾜関節⾓)」,「項⽬Ⅲ:⽴脚中期の体幹の状態(側⽅移動の対称性)」,「項⽬Ⅴ:患側⽴脚中期の股関節の状態(股関節内転⾓)」,「項⽬Ⅵ:患側踵離地時の股関節の状態(股関節伸展⾓)」の4 項⽬で⽀持された。【結論】股OA ⼿術療法後の歩⾏異常性に関する4 つの観察評価項⽬は,基準関連妥当性を有し臨床現場で使⽤できる可能性がある。

  • 佐藤 秀夏, 中野渡 達哉, ⽯屋 俊輔, 神先 秀⼈
    原稿種別: 研究論⽂(原著)
    2022 年2 巻 p. 32-40
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/03/20
    [早期公開] 公開日: 2022/12/23
    ジャーナル フリー

    【⽬的】本研究の⽬的は,インソール型荷重モニタリングデバイスloadsol ®(以下,LS)が部分荷重(以下,PWB)の学習に与える効果を明らかにすることである。【⽅法】20 名を対象に,PWB 練習⽤のフィードバック(以下,FB)としてLS と体重計を設け,クロスオーバー⽐較試験を⾏った。各介⼊でFB ありの練習2 回,FB なしの評価3 回(Post 1, 2, 3)のプロトコルとした。LS にて荷重データを計測し,体重で除したPeak force(以下,PF)を評価項⽬とした。【結果】PF の群間差はPost 1 で平均差0.07(95%CI: 0.04–0.10),Post 2 で平均差0.08(95%CI: 0.03–0.13)の有意差を認めた(p < 0.05)。体重計条件のPF ではPost 1 とPost 3 との間に有意差を認めた(p < 0.01)。【結論】体重計に⽐べ,LS によるFB は,少ない練習時間で⽬標PWB を獲得できることが明らかとなった。

短報
  • 加藤 浩, ⽯川 仁, 南澤 忠儀, 藤⽥ 努, 岡澤 和哉, 奈須 勇樹
    原稿種別: 短報
    2022 年2 巻 p. 41-46
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/03/20
    [早期公開] 公開日: 2022/09/24
    ジャーナル フリー

    【⽬的】健常⾼齢⼥性における⾃然歩⾏時の左右腕振り⾓度,および腕振り⾓度の⾮対称性と脊柱回旋⾓度の関連について検討した。【⽅法】対象は健常⾼齢⼥性10 名とした。モーションセンサーを⽤いて,左右上腕外側上顆部(L_arm,R_arm)の⽮状⾯回転⾓度,第7 胸椎棘突起部(T7),第3 腰椎棘突起部(L3),第2 仙椎棘突起部(S2)の⽔平⾯回旋⾓度を測定し,左右腕振り⾓度の差,各脊椎間の回旋⾓度の差を⽐較,さらに,脊柱回旋⾓度と左右腕振り⾓度・腕振り⾓度の⾮対称性指数(ASI)との相関分析を⾏った。 【結果】左腕振り⾓度は,右側と⽐べ有意に⾼値を⽰した。脊柱との関連性では,T7 の回旋⾓度とL_arm の⾓度の間で負の相関を認め,逆にASI の間で有意な正の相関を認めた。【結論】⾃然歩⾏時における腕振り⾓度には左右差が存在し,腕振りは胸椎部回旋による受動的要素は⼩さく,左右腕振りの⾮対称性は他の多くの要因が関与している。

その他
  • 吉川 光司, 対⾺ 栄輝
    原稿種別: その他
    2022 年2 巻 p. 47-57
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/03/20
    [早期公開] 公開日: 2022/07/13
    ジャーナル フリー
    電子付録

     遠隔リハビリテーションとは,スマートフォンやタブレット,パーソナルコンピューターなどの情報機器と情報通信技術(以下,ICT)を⽤いてリハビリテーション従事者と患者が物理的に離れている環境でリハビリテーションを⾏う⽅法である。健康相談や評価,運動処⽅などを,ビデオ会議を介し実施することで遠隔地など医療の提供が困難な地域および通院が困難な患者を対象としているが本邦では社会的認知度が低い。 そこで本邦への情報提供を⽬的として2001 年から2020 年までの遠隔リハビリテーションを介⼊⼿段とした臨床研究を収集しレビューを実施,62 編の論⽂から情報を抽出した。結果,遠隔リハビリテーションの対象としては中枢神経疾患,運動器疾患,呼吸器や循環器疾患,難病や代謝性疾患,さらには⾼齢者のフレイルなど多種多様だった。また,研究数,研究実施地域および分野は徐々に増えていた。今後さらなる遠隔リハビリテーションの発展が⾒込まれる。

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