2022 年 2 巻 p. 41-46
【⽬的】健常⾼齢⼥性における⾃然歩⾏時の左右腕振り⾓度,および腕振り⾓度の⾮対称性と脊柱回旋⾓度の関連について検討した。【⽅法】対象は健常⾼齢⼥性10 名とした。モーションセンサーを⽤いて,左右上腕外側上顆部(L_arm,R_arm)の⽮状⾯回転⾓度,第7 胸椎棘突起部(T7),第3 腰椎棘突起部(L3),第2 仙椎棘突起部(S2)の⽔平⾯回旋⾓度を測定し,左右腕振り⾓度の差,各脊椎間の回旋⾓度の差を⽐較,さらに,脊柱回旋⾓度と左右腕振り⾓度・腕振り⾓度の⾮対称性指数(ASI)との相関分析を⾏った。 【結果】左腕振り⾓度は,右側と⽐べ有意に⾼値を⽰した。脊柱との関連性では,T7 の回旋⾓度とL_arm の⾓度の間で負の相関を認め,逆にASI の間で有意な正の相関を認めた。【結論】⾃然歩⾏時における腕振り⾓度には左右差が存在し,腕振りは胸椎部回旋による受動的要素は⼩さく,左右腕振りの⾮対称性は他の多くの要因が関与している。