2024 年 3 巻 2 号 p. 99-115
【⽬的】本研究の⽬的は,理学療法ガイドライン第2 版(以下,ガイドライン)における上半⾝に対する実践状況を調査することである。【⽅法】アンケート調査を実施し,ガイドラインの活⽤状況および患者アウトカム改善への貢献,活⽤に対する満⾜度について回答を分析した。【結果】ガイドラインが役に⽴ったと回答したものは92.9% だった。役に⽴った場⾯は,「実践している理学療法のエビデンスを調べる時」(80.8%)や「臨床で理学療法を選択する時」(61.5%)が多かった。また,満⾜度について,頸部は55.1 ± 4.7%,肩関節は69.4 ± 7.6%,外側上顆炎は57.1 ± 10.3%,肘部管症候群は42.5 ± 8.3%,橈⾻遠位端⾻折は64.3 ± 16.0%,⼿指屈筋腱損傷は57.1%,関節リウマチは64.3 ± 7.1%,⼿根管症候群は57.1 ± 20.2% であった。【結論】ガイドラインに対する⾼い有⽤性が⽰されたが,活⽤に対する満⾜度は中等度であった。