歯科基礎医学会雑誌
Print ISSN : 0385-0137
ホンドタヌキNyctereutes progonoides viverrinus Temminckの解剖学的研究
1. 下顎骨
岡野 恒一
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1974 年 16 巻 1 号 p. 32-36

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抄録
ホンドタヌキについては, 2, 3先人の局部的な研究はあるが, まだその全体について総合的に研究したものがない。そこで著者はその解剖学的, 組織学的ならびに組織化学的研究を進めているが, ここでは先ず下顎骨について得た所見を報告する。
計測項目は37で, その計測値は統計学的に処理して表にまとめた。ただ同種または近縁の種類についての著者と同じようなdataがないのでそれらとの比較はできなかった。
なお本研究で切歯縁高に個体差の著しいことが特徴的である。また下顎骨の形態についても2~3の観察を行ったが, やや興味ある所見を得ているので, 別稿で比較解剖学的に詳述するつもりである。
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