歯科基礎医学会雑誌
Print ISSN : 0385-0137
実験的異常象牙質の石灰化像と形成量変化の比較観察
大谷 恵一
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1979 年 21 巻 1 号 p. 28-54

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抄録

ストロンチウム経口投与, 上皮小体焼灼, 並びに, 無蛋白食飼育によるラット切歯象牙質の形成障害を, 石灰化像はmicroradiographyにより, 歯質の形成量 (速度) はtetracyclineによるラベリング法により, 層別に比較観察した。
各条件により象牙質の形成量は全般的に低下した。最も著しいのは無蛋白食飼育である。ただし, それが著明に現われる範囲 (層) は, 各条件によって明らかに異なることがわかった。また石灰化像変化の様相も, その出現範囲 (層) も条件によって異なっている。両変化の関連について検討し, さらにまた, 成長量変化についても観察した。

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