日本視能訓練士協会誌
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一般講演
静的量的視野検査により確認された閃輝暗点の経時的変化
中村 瑞紀肥田野 めぐみ林田 利沙小林 昭子原澤 佳代子遠藤 成美後藤 浩
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キーワード: 閃輝暗点, Humphrey視野計
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2012 年 41 巻 p. 177-180

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抄録

【目的】閃輝暗点の発作中に静的量的視野検査を施行し、経時的に変化する閃輝暗点の客観的ならびに定量的評価を行うことができた症例を経験したので報告する。
【症例】46歳女性、眼科職員。左同名性の閃輝暗点を自覚してから約10分後に、Humphrey視野計で30-2閾値検査(SITA-standard)を施行した。その結果、左同名性に沈下が捉えられた。自覚症状消失後に施行した検査では、左同名性の沈下は捉えられなかった。
【結論】静的量的視野検査により、経時的に変化する閃輝は明らかな暗点として定量され、閃輝暗点の客観的評価が可能であった。

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© 2012 日本視能訓練士協会
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