【目的】閃輝暗点の発作中に静的量的視野検査を施行し、経時的に変化する閃輝暗点の客観的ならびに定量的評価を行うことができた症例を経験したので報告する。
【症例】46歳女性、眼科職員。左同名性の閃輝暗点を自覚してから約10分後に、Humphrey視野計で30-2閾値検査(SITA-standard)を施行した。その結果、左同名性に沈下が捉えられた。自覚症状消失後に施行した検査では、左同名性の沈下は捉えられなかった。
【結論】静的量的視野検査により、経時的に変化する閃輝は明らかな暗点として定量され、閃輝暗点の客観的評価が可能であった。