2016 年 45 巻 p. 51-55
【目的】健常者用に開発された遮光レンズ『LUTINA®』(東海光学製)のコントラスト感度と色相弁別能を非装用時や他の遮光レンズ装用時と比較し検討した。
【方法】視機能に異常のない10名を被験者とした。装用条件は装用なし、『LUTINA®』装用、AC(東海光学製CCPシリーズ)装用とした。コントラスト感度はPelli-Robson Contrast Sensitivity Testで、色相弁別能はFarnsworth-Munsell 100 hue testで測定を行った。
【結果】どの装用条件でもコントラスト感度の低下はみられなかった。
色相弁別能は、すべての条件で正常範囲内であった。総偏差点は装用なし、LUTINA、ACの順に高くなった。装用なし条件とAC装用条件の間に有意な差があった。
【考察】『LUTINA®』装用によって、コントラスト感度、色相弁別能に影響を与えることはなく、『LUTINA®』は日常装用遮光レンズとして問題ないと思われる。