日本視能訓練士協会誌
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学術展示ポスター演習による実習教育の試み
難波 哲子早川 友恵深井 小久子
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1994 年 22 巻 p. 34-38

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抄録

川崎医療福祉大学感覚矯正学科視能矯正専攻課程では,特色あるカリキュラム内容で,自らが考え行うActive learningを積極的に取り入れた視能訓練士教育を行っている.視能矯正専門科目の実習教育の開始にあたっては,実習内容の全体像を把握させ,科学的な創造性を高める目的で,学術展示ポスター演習をとり入れた.1年次はポスター演習法の理論と実際を教授した.2年次は視能矯正学実習の総論的課題,3年次では視能矯正学実習の各論的課題を与え,その内容をポスター化させた.課題を解決するためにグループごとにActive learningをさせた.さらに,ポスター発表,討論を行い,実習後評価を試みた.
その結果,学術展示ポスター演習による実習教育は,学生の約80%が効果的な方法であると評価した.Active learningによる学生主導型の実習教育は,効果の上がる優れた教育法であることがわかった.

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