日本視能訓練士協会誌
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市川式ランタンテストの検討 1.病型と誤数について
石黒 進福田 ゆみ田邊 詔子中村 真奈巳坂東 由美子深見 嘉一郎
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1994 年 22 巻 p. 55-59

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抄録

第一色盲294名,第一色弱589名,第二色盲754名,第二色弱1568名,計3205名の先天色覚異常の患者に対して仮性同色表,Pannel D-15, Anomaloscopeに加えて,市川式Lantern Testを行った.
市川式Lantern Testの提示光は2灯ずつ9組あり,この9組の提示光を2巡検査し,2巡目の誤数をSCOREとする.
病型別の平均誤数は,第一色盲7.9,第二色盲7.1,第一色弱でPanel D-15にFAILするものが7.5,第二色弱でPanel D-15にFAILするものが6.4,第一色弱でPanel D-15にPASSするものが5.2,第二色弱でPanel D-15にPASSするものが4.7であり,その差は危険率5%で有意であった.
故に,異常の程度が強い程誤数が多くなることがいえ,Lantern TestのSCOREを異常程度の判定に加えて良いと結論できる.

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