日本視能訓練士協会誌
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8歳以降に受診し視力改善が得られた弱視症例について
楠部 亨肥田 裕美阿部 考助宇野 直樹藤丸 由理谷野 佳子花井 良江面田 幸子
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1994 年 22 巻 p. 83-86

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抄録

1.8歳以降に受診した弱視症例に治療を行ない,視力の改善した症例について検討した.
2.不同視弱視症例においては,今回の4症例では治療に良く反応し,1.0が得られた.
3.斜視弱視症例においては,治療に反応するものの1.0まで改善させることは困難であった.
4.以上の結果から8歳以降に受診した弱視症例においては,特に不同視弱視症例では,十分に説明の後,治療期間を限定して遮蔽治療を試してみる価値があると思われた.

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