労働安全衛生研究
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資料
統合生産システム(IMS)における安全設計手法の提案
―Vモデルに沿った規格要求事項の明確化―
木下 博文井上 正也川崎 健司梅崎 重夫平沼 栄浩川池 襄宮崎 浩一
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2010 年 3 巻 2 号 p. 143-153

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抄録
ISO11161は単体機械の安全性に関する標準ではなく,複数の機械を組み合わせた統合生産システムの安全性を定めた標準である.ISO11161は2007年にIMS(統合生産システム)に対する国際規格として発行されたが,様々なインタフェースの規定など統合生産システムの安全性を規定する標準として必要な要件が欠けており,そのままでは現実的に使用できるレベルではなかった.この標準が市場で使用されるようになるためには,ISO11161において欠如した要件を追加するか,この要件をまとめた他の文書を作成して補うことができるアプリケーションガイドのようなものが必要である.このため,社団法人日本機械工業連合会では,この問題を検討するために統合生産システムWGを発足させて検討を進めてきた.本資料は,以上の検討を踏まえ,ソフトウエアの品質管理モデルであるVモデルに沿って,規格要求事項を各設計フェーズ及び評価フェーズに階層分けして明確化する方法を提案する.
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© 2010 独立行政法人 労働安全衛生総合研究所
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