2016 年 9 巻 1 号 p. 21-25
建設業における労働災害は,墜落によるものが最も多く発生しており死亡災害の約4割を占めている.その中でも,足場からの墜落災害が最も多く発生しており,労働安全衛生規則やガイドライン等により,従来からその対策は重点的に実施されている.本報では,最近の足場からの墜落災害防止対策について述べるとともに,平成27年7月に施行された改正労働安全衛生規則の概要について,労働安全衛生総合研究所が厚生労働省の検討会に協力して実施したアンケート調査結果等を交え解説する.