2022 年 14 巻 2 号 p. 41-47
本稿は、市町村庁舎をワークプレイスの一つと捉え、市民の多様な行動を収集し体系化している。オフィスでのABWのコンセプトと同様に、市町村庁舎でも職員・市民の行動をベースとした空間づくりの需要が高まっている。しかし、我々が先行研究で示した執務行動分類、大学キャンパス行動分類のように、庁舎行動の全体像を整理した研究は見当たらず、設計計画段階での全体像の把握を困難にしている。そこで、本研究では市民の行動の分類表を作成する。1)職員のインタビュー調査を頼りに市民の行動を収集した上で、2)大・中・小分類を得るためのグルーピング実験を実施し、3)階層型クラスター分析の結果をもとに分類表を作成した。これにより、市町村庁舎の行動の全体像を捉え、空間づくりに資する知見を得た。