2020 年 40 巻 1 号 p. 61-67
肉ばなれのMRI分類を半膜様筋にて検討した.急性期の半膜様筋肉ばなれ113例で,まず3つの損傷型,Ⅰ型(筋線維部),Ⅱ型(腱膜部),Ⅲ型(起始部)に分けた.次に最大損傷部の横断像から,わずかな損傷を1度,部分断裂を2度,完全断裂を3度とし,105例でスポーツ復帰時期との関係を調べた.結果は,Ⅰ型7例(1度3例,2度4例),Ⅱ型67例(1度24例,2度24例,3度19例),Ⅲ型39例(1度10例,2度15例,3度14例)であった.復帰時期はⅠ型2.0週,Ⅱ型5.2週(1度2.2週,2度5.7週,3度8.7週),Ⅲ型15.0週(1度3.6週,2度16.6週,3度22.3週)で,それぞれに有意な差を認めた.肉ばなれのMRI分類は,半膜様筋において重症度の評価に有用である.