2020 年 40 巻 1 号 p. 55-60
昭和大学医学部整形外科学講座では,昭和32年より新潟県石打丸山スキー場において冬季診療所を開設しスキー・スノーボード外傷の診療にあたってきた.過去60シーズンの受傷患者統計を示す.受傷率の低下により入場者数の減少以上に受診患者数は減少しており,近年の受傷率は1,000人あたり約1.4人である.スキー外傷の受傷部位は下肢に多く全体の7割をしめるが,その内訳は年を経るにつれ変化してきている.足関節周囲の骨折および捻挫は減少している一方,膝関節周囲の外傷,とくに捻挫/靱帯損傷の比率が高まっている.足関節周囲外傷の減少はスキーブーツおよびビンディングの発展の功績であるが,今後は膝関節損傷への対策が望まれる.