2020 年 40 巻 1 号 p. 73-77
腰椎分離症を検出する画像検査方法として単純X線斜位像のScottie dog signがあるが,分離部の間隙距離が小さい場合は感度が低いとされる.しかし,具体的な間隙距離に関する報告は渉猟しえない.終末期両側腰椎分離症患者のScottie dog signとCT画像矢状断での分離部の間隙距離の関連性を調査した.
当院初診時,終末期両側腰椎分離症に至っていた42名84分離を対象とし,Scottie dog sign陽性のP群と陰性のN群に分類した.2群におけるCT画像矢状断での分離部の間隙距離の平均値を,t検定を用いて比較した.
P群とN群の間隙距離はそれぞれ2.82±1.06 mmと1.64±1.16 mmで有意差を認めた.Scottie dog sign陰性例では分離部の間隙距離が小さかったが,大きくてもScottie dog signが陰性となる例も存在していた.