2020 年 40 巻 2 号 p. 160-164
幼少期よりスポーツを始め,プロに進む者もいれば,スポーツ推薦制度により進学するものもいる.一方,精神疾患を持ちながら,パラリンピックなどのパラスポーツ大会に参加するチャンスに恵まれる者もいる.このように,子どもとスポーツの関係は多岐にわたる.
多くの精神疾患は,ストレスへの脆弱性と,環境の相互作用によって発症すると考えられている.
児童思春期は発達途上にあり,情動不安定になりやすく,ストレスへの脆弱性が高いと考えられる.この時期の精神疾患の臨床症状は成人とはしばしば異なり,症状が非典型的で診断が困難である.以上のような視点を踏まえ,児童思春期のアスリートへの精神科における介入の実際について述べる.