2020 年 40 巻 2 号 p. 165-168
上腕骨小頭離断性骨軟骨炎に対する手術の際,自家骨軟骨柱移植術(OAT:径6 mmを中心に1~2本移植)とHA/PLLA吸収性ピン固定(ピン:1~4本)を併用した14例(平均13.8歳)の成績を検討した.ピン使用部位は,病巣外側10例,近位・遠位4例であった.術後2~4週外固定の後,術後6ヵ月での投球開始を目指した.Timmerman & Andrews scoreは術前平均146が術後1年で平均191へ改善,投球開始は13例で平均8.6ヵ月であった.ピン周囲の骨透亮像を認めた1例は,8ヵ月でピンの一部を切除し11ヵ月で復帰した.病巣は全例良好に治癒し,ピンで固定した外側部分も癒合した.OATとピンの併用はそれぞれの利点欠点を補完でき,良好な成績を得たと考える.