2020 年 40 巻 2 号 p. 155-159
思春期に心身両面の影響がみられる代表的な疾患について解説した.
起立性調節障害:自律神経調節機能が不調で起こる循環器系の疾患で,主に脳血流の低下により全身倦怠感,立ち眩み,頭痛,めまい,動悸,失神などが出現する.思春期における有病率は10~30%といわれ症状が遷延すると運動が制限される.
摂食障害:摂食障害には,体重・体型に対する歪んだ認知を持ち,食物・食事への病的な没頭を認める神経性やせ症および神経性過食症のほか,体重・体型に対する歪んだ認知が目立たない非定型摂食障害が分類されている.アスリートにおいては体重管理,食事制限などをきっかけに出現する.死亡率が5~20%と高く重篤な疾患でありアスリートの有病率は一般の人と比べても高く注意を要する.