2020 年 40 巻 3 号 p. 342-346
前腕屈筋群は,投球時に生じる肘外反ストレスに対するダイナミックスタビライザーとして機能していると報告されている.本研究では前腕回内筋と手指屈曲筋のトレーニングにより肘外反ストレス下での内側関節裂隙開大距離(SEMI)に変化が生じるか検討した.各筋の収縮でSEMIが制御されることを確認した後に,2群に各筋のトレーニングを割付け,実施させた.トレーニング前,直後,トレーニング30分後の3回,超音波画像診断装置を用いてSEMIを測定した.いずれの群も直後,30分後ともSEMIは減少していたが,2群間に交互作用は認められなかった.今回用いたトレーニングは肘関節外反制御に有効である可能性が示唆された.