2020 年 40 巻 3 号 p. 369-371
目的:陸上長距離選手に生じた仙骨疲労骨折について検討すること.
対象と方法:2016年1月から2018年12月に仙骨疲労骨折と診断された陸上長距離選手19例(男性9例,女性10例)を対象とし,自覚症状,Patrick test,発生高位,MRIで骨折線・仙腸関節の変化,症状出現からjog開始までの期間について検討した.
結果:自覚症状は腰・殿部痛が多く,Patrick testは94.7%で陽性であった.発生高位はS1に最も多く,MRIでは骨折線を12例,仙腸関節変化を11例に認めた.症状出現からjog開始まで男性で3.7週,女性で3.4週を要していた.
結語:陸上長距離選手で仙骨・仙腸関節付近に圧痛があり,Patrick testで疼痛が誘発される例では仙骨疲労骨折を疑いMRI等の追加検査を行なう必要がある.