日本整形外科スポーツ医学会雑誌
Online ISSN : 2435-5828
Print ISSN : 1340-8577
 
野球投手においてキャッチャーミットを見続ける投球動作は球速と障害リスクを変化させるか?
田中 洋二宮 裕樹駒井 正彦名越 充信原 克哉
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2020 年 40 巻 3 号 p. 364-368

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抄録

野球投手はキャッチャーミットをしっかり見続けて投球するよう指導される.本研究は,「ミットをしっかり見る」教示前後の投球動作を動力学的に比較した.ハイレベル野球投手8名の投球動作をモーションキャプチャ・システムで計測し,動力学的パラメータを算出した.ミットをしっかり見る投球動作は,球速が低下し(P=0.002),体幹の開始タイミングが早かった(P=0.003).球速で正規化した最大肩内旋トルク(P=0.32)および最大肘内反トルク(P=0.19)に差はなかった.ミットをしっかり見る投球動作は,肩肘の障害リスクの変化に影響を示さず,さらに球速の低下を生じさせた.

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© 2020 一般社団法人日本整形外科スポーツ医学会
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