2020 年 40 巻 3 号 p. 377-380
学校運動器検診の結果から中学生のスポーツ障害の特徴について述べる.5年間で中学生のべ1,769名を対象に運動器検診を実施し問診と身体所見からスポーツ障害を推定した.スポーツ障害の推計有病率は16%に上り,膝疾患が42%を占めていた.1年生時の初回検診時に13%の生徒がすでにスポーツ障害をかかえており,検診時にスポーツ障害のなかった生徒の15%は翌年に新規にスポーツ障害を発症していた.スポーツ障害のある生徒を減らすには,すでに罹患している生徒の改善と新規発症の予防とが必要である.検診時にスポーツ障害のあった生徒,およびなかった生徒両者に対して保健指導および事後措置を講じるべきである.