2021 年 41 巻 1 号 p. 12-19
本研究の目的は,学校の定期健康診断でスクリーニングされる児童生徒の運動器疾患を明らかにしたうえで,その運動器疾患と日本学校保健会が作成している保健調査票の妥当性を感度・特異度を用いて検証することである.対象は,小・中学校および高校に在籍する児童生徒1,214人である.学校定期健康診断を契機に発見された運動器疾患は42人(3.5%)であった.そのうち脊柱側弯症26人(61.9%),次いで下肢の運動器障害13人(31.0%)が多くを占めていた.脊柱側弯症は,立位・前屈検査のチェックポイントによる項目が,また運動器障害は,体の痛みに関する項目が感度・特異度共に高く有効であった.