日本整形外科スポーツ医学会雑誌
Online ISSN : 2435-5828
Print ISSN : 1340-8577
初期腰椎分離症骨癒合後の再発率と再発例の特徴
大嶺 俊充瀧上 順誠藤原 和喜島田 永和
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2021 年 41 巻 1 号 p. 39-43

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抄録

本研究の目的は,初期腰椎分離症骨癒合後に競技復帰した症例の,腰椎分離症の再発率,再発時期,再発症例の属性ならびに競技復帰前の身体機能から,再発予防のために着目すべき特徴を検討することである.方法は,治療開始後3ヵ月で骨癒合し,その後9ヵ月以上経過観察しえた21例を対象に再発率と再発時期,非再発群/再発群の属性を調査した.また競技復帰前の身体機能として,当院独自の評価方法を用いて,下肢柔軟性,腰椎骨盤帯安定性,運動制御機能を評価し,非再発群/再発群で比較検討した.再発率は9.5%であり,再発時期は競技復帰後4~6ヵ月であった.再発症例は,属性として女性,身体機能として腰椎骨盤帯安定性が不良であるという特徴が見受けられた.

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© 2021 一般社団法人日本整形外科スポーツ医学会
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