2021 年 41 巻 2 号 p. 119-124
本研究の目的は,各年代の野球選手における身体機能の特徴および投球障害に関与する因子を明らかにすることである.野球検診に参加した延べ2,576名の中から肩障害群,肘障害群,健常群を抽出した.関節可動域,筋力,肩甲骨アライメント(計10項目)の左右差を各年代(小学校低学年,小学校高学年,中学・高校生)および各群間で比較した.すべての年代で投球側肩外旋可動域拡大,内旋可動域減少を認め,この左右差は小学校高学年から中学・高校にかけて増加した.肩障害群では肩外転位外旋筋力低下,肘障害群では肩外旋可動域拡大,棘上筋,肩外転位外旋筋,非投球側への体幹回旋筋力低下を認め,これらが障害に関与する一因であると考えられた.