2022 年 42 巻 3 号 p. 146-154
マスギャザリングの開催にあたっては,COVID-19の予防のみならず,麻疹および風疹の予防も重要である.麻疹および風疹には効果の高いワクチンが開発されており,1歳以上で2回の接種記録を確認しておくことが大切である.昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性の風疹抗体保有率が低いことから,2025年3月まで,上記生年月日の男性は全額公費で風疹抗体検査が可能であり,低値であった場合は,定期接種として全額公費で麻疹風疹混合ワクチンの接種が受けられる.2021年10月現在,風疹抗体検査受検率は20%台と低い.風疹の全国流行を二度と起こさないためにも,対象年齢の男性は今すぐ受けて欲しい.