作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
研究論文
救命救急センターにおける作業療法に関する全国調査
藤本 侑大松本 鉄也
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 38 巻 1 号 p. 28-36

詳細
抄録

本研究は,救命救急センターにおける作業療法の実施状況および実施にかかわる問題点を調査することを目的とした.救命救急センターを有し,作業療法士が在籍する全国の260施設に対してアンケート調査を実施し,そのうち90施設(34.6%)から回答を得た.救命救急センターにおける作業療法実施施設は78施設(86.7%)であったが,介入状況は各施設で違いが認められた.非実施施設では人的要因が介入の障壁となっていた.また,実施・非実施施設とも救急・集中治療領域における作業療法の必要性の認識は高かった.今後は,救命救急センターへの介入体制の構築や本領域の医学的知識の教育体制の充実,作業療法の有用性の蓄積が課題である.

著者関連情報
© 2019 一般社団法人日本作業療法士協会
前の記事 次の記事
feedback
Top